雨あがり

ビニール傘をたたむ 君を待って
泥の足跡ついた階段上った
デート帰りの夕方 歩き疲れた
ふたりの足跡も きっと 残るだろう

混み合う改札を 通り抜けて
並んで電車を待った

雨あがりの 君の横顔は
とくに綺麗だったから
たまになら雨も許してやれそうだって
思うんだ

電車の窓から見えた 大きな虹
夕日に染まり しだいに 夜に溶ける

おうちに着いたら さっき買ってきた
いちご大福を食べよう

いつの間にか 隣で眠った
君の右手を握って
流れてく外に 街灯が浮かぶのを見ていた

雨あがりの 君の横顔は
とくに綺麗だったから
たまになら雨も許してやれそうだって
思うんだ